1/18は上野のコワーキングスペースいいオフィスで開催されたWeb Creator Conferenceなるイベントに参加してきました。先日の東京ブロガーミートアップ忘年会でお話ししたシスウ株式会社の星野善彦さんからお声がけいただきましたが、なんとこの会を主催されているのですね。
「コンテンツ制作者とデザイナー・エンジニアが一箇所に集まり、互いの強みと弱みを相互補完し合うようなイベントがWeb Creator Conference」ということで、かなり興味深い内容を伺うことができました。
珍しく残業続きで疲れていたりしたので、遅くなってしまいましたが、内容のメモを掲載しておきます。
メディアの最近のブログ記事
PTAといってもParent-Teacher Associationではありません。
TV番組(ザ・ベストハウス123)でプラズマチューブアレイ(Plasma Tube Array)という軽量で曲がる巨大ディスプレイを作る技術が紹介されていたので、調べてみました。
» 「限りなく量産品に近い」,篠田プラズマが125型の曲面ディスプレイを開発
» 篠田プラズマ、1mm厚/300型ディスプレイ「PTA」を説明
» 次世代超大型ディスプレイ技術の本命か?プラズマチューブアレイ方式
来年実用化らしいです。用途はやはりデジタルサイネージですよね。
今日IMC Tokyo 2008へ行きましたが、デジタルサイネージ関係の展示が多かったように思います。
国立新美術館で開催されている文化庁メディア芸術祭に子供連れで行ってきました。
アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの文化庁メディア芸術祭受賞作品の展示および学生CGコンテスト受賞作品、先端技術ショーケースなどがありました。
アート部門では、特にSe Mi Sei Vicinoやビュー・ビュー・Viewなどのインタラクティブアートが面白かったです。こどもたちはSlot Machine Drawingにはまっていました。ろくろを使った絵付けやパラパラマンガを思い起こさせる絵画ソフトで綺麗で動的な模様を簡単に作成できます。展示されていたものとは少し違いますが、ここからJavaのアプリをダウンロードできます(Macでも使えます)。
エンターテイメント部門では、おなじみのWii SportsやMETAL GEAR SOLID 4なんかが展示されていました。試遊台で遊ぶこともできます。変わったものでは、匂いをかがれるかぐや姫 〜日本昔話Remix〜なんてのも面白かったです。
アニメーション部門ではうっかりペネロペが子供達のお気に入りでした。
メインシアターでは、日清カップヌードルのプロモーションで制作されCMでも流れているFREEDOM1-6全話が大画面ハイビジョンで上映されており、見入ってしまいました。6話が終わっても物語が完結していないし、CMで流れていたシーンも無いなあと思っていたら特別編としてFREEDOM SEVENが作成されているのですね。
学生CGコンテスト作品では、インタラクティブ作品の邂逅 わくらばが面白かったです。砂利の上を歩くと5秒くらい遅れて足跡の砂利が動きます。
先端技術ショーケースは名前の割には小さなスペースに4作品しかなく残念でしたが、光るゴムボールで遊べる「跳ね星」が面白いらしく、こどもが2人でずっと遊んでいました。
入場無料ですがかなり楽しめました。主にFREEDOMを見ていたせいですが4時間以上いたので帰りは夕暮れに。
2/17(日)まで開催されていますので、気になる方は行ってみては。
» 文化庁メディア芸術祭
» 文化庁メディア芸術祭特設ブログ
» BBC、過去一週間分の番組が落とせる「iPlayer」サービスを開始(クラック済)
BBCが見逃し視聴サービスをはじめるそうですね。当初はWindowsだけですが、STBや携帯に拡大する計画とか。
Windows Media DRMでWindows限定というのが残念ですが、すでにクラックされているというのも・・・。
NHKも同じようなサービスをデモしていましたが、いろいろ難しい問題があるとか。
» MSの「LiveStation」がブログ界で話題--「Joostキラー」は本当か
MicrosoftのLiveStationはJoostと同じP2P型TVですが、ライブ配信をターゲットとしているようですね。
» 自宅の動画をネットで視聴、無料の「Orb」日本語版がスタート
外出先のPCやW-ZERO3などのWindows Mobile端末、Wii/PLAYSTATION3といったネット接続対応ゲーム機でWindows PC上のメディアファイルをストリーミング再生できるようにするメディアサーバー。テレビのネット中継なども、ロケフリやSlingBoxなしで無料で実現できる。
結構すごそう。やはりWindows PCのみ対応ですが・・・。
NHK放送技術研究所の技研公開2007に行ってきました。
立体テレビ、スーパーハイビジョンシステム、スーパーハイビジョン用超高コントラストプロジェクターの視聴には長い列ができていました。
立体テレビは、微小レンズアレイを用いたインテグラル立体テレビと言うそうで、眼鏡なしで広い視野で立体的に見えるというものでしたが、画質はまだまだですね。
スーパーハイビジョンは、7680x4320(8K4K)の3300万画素の映像で、そのカメラ、H.264(AVC)での1/100〜200にした伝送、衛星放送システム、視聴システムなどが公開されていました。
あまりの画素数の多さに普通の表示装置では、その実力を再現する事も難しいですが、スーパーハイビジョンシアターでは2台のプロジェクターを使って、スーパーハイビジョン映像を22.2chの音響とともに放映していました。解像度が高く小さく写っている人や車も識別可能な超高精細な映像はもちろん、ものすごい数のBOSEスピーカーからの音響もすごい迫力でした。
アーカイブス・オンデマンド・サービスもブラウザ、専用ソフト、Windows Media Center、アクトビラ、IPテレビ(NGN)等でのサービスを想定した展示がありました。来年開始を目指しているとの事で期待できそうです。
その他、ワンセグ関連やフレキシブルディスプレイなど色々見る事ができました。
技研公開2007は5/27(日)まで。
ちなみに以前紹介したCOOLPIX S50c読者プレゼントも5/27(日)24:00まで。スタイリッシュな写真をまだ投稿していない人は急げ。
以前紹介したJoostが大手広告主やコンテンツプロバイダと契約をして、商用サービスを開始するそうです。それに伴い招待枠制限がなくなりました。
# Joostのバージョンもあがっていましたが、違いはよくわかりませんでした。
ということで、Joostを体験してみたい方はこの記事のコメントをメールアドレス欄にメールアドレスを記入した上で頂けると招待したいと思います。(メールアドレスは公開されません。他の用途で利用する事もありません。)(何らかの原因で招待できない場合もあるかもしれませんがご了承下さい)
あまり希望が多くても対応が大変なのでとりあえずGW期間限定、先着30名までとさせてください。
(過去の記事にコメント頂いた方も現時点で必要でしたらこの記事にコメント下さい。)
» Joost、商用サービスを開始--なつかしのTV番組やNHLも配信へ
(追記) Joostの招待は終了しました。
下記のリンク先から招待してもらえるみたいですよ。
http://www.google.com/search?q=%22Please+invite+me%22++site:joost.com&filter=0
» YouTube対抗馬の本命か--世界初のビデオマーケットプレイスをうたうJalipo
昨日のJoostに続き映像配信関連の話題ですが、TV・ビデオのマーケットプレイスとしてJalipo betaなんてのも出てきているようです。こちらはコンテンツ毎に価格設定されプリペイド式で視聴時間に応じて課金されるようです。ソフトのインストールも不要でWebで視聴できます。
世界に配信できるプラットフォームができつつある中、日本だけ取り残されなければよいですが。
BBC, Bloomberg, Al Jazeeraと言った放送やVoDが提供されています。
視聴時間に応じて課金されます。
P2P技術を利用したIPTVサービス「Joost」のベータテストの招待メールがJoostより来た(かなり前に登録していた)ので、早速Mac OS X版をダウンロードしiMacにインストールしてみました。
JoostはViacomとの業務提携等を行い無料(広告モデル)でクオリティーの高い番組を提供しています。人気のYouTubeはユーザ生成型コンテンツ中心なので、GyaOに近いでしょうか。
コントロールパネルやMy ChannelsやMy Joostなどのメニューがあります。(もちろん映像のみにできます)
My Channelsからチャンネルを選び、さらに番組を選んで再生できます。
こちらにあるようにチャンネルが多数有り、番組も一部でなくフルで視聴可能です。(もちろん英語で日本語字幕など無いです。)最近国別の視聴制限が加えられてしまったそうで少し残念です。
My Channelsにチャンネルを追加できます。
インタフェースは綺麗で使いやすく、映像の再生もスムーズでした。そこそこ高画質ですがHDコンテンツと比べれば見劣りします。
ユーザ同士でチャットするWidgetをはじめ、様々なWidgetを表示することもできます。
Widgetをいろいろ表示させてみたところ(フルスクリーンのみ)
まだMac版では途中で落ちたりすることもありました。
海外ではかなり注目度の高いJoostですが、日本でも字幕付きコンテンツやユーザが増えれば面白いことになりそうですね。
ちなみに招待可能数が最初から0だったので、残念ながら招待はできないみたいです。
» CBS、映像配信ネットワークを立ち上げ--ビデオクリップや映画を無料配信
» Joost、独立系映画会社やテレビ制作会社と提携
日本でもユーザ参加型CMの試みが出だしたようですね。
動画作成のコストが下がって誰でもそれなりのクオリティの動画が製作できる時代ですからね。
CMをつくるとなると商品のことや良さを知らないと行けないし、その行為自体に効果がありそうですね。
» NTTインターコミュニケーション・センター〔ICC〕のWebイベント
「15 seconds ― ICC/CMコンペティション」を開催!〜 大賞作品をTVオンエア 〜
デジタルテレビ向けポータルサイト「アクトビラ(acTVila)」が2/1スタートしました。
松下、So-net、SONY、SHARP、東芝、日立の6社が共同設立したテレビポータルサービスが提供し、一部コンテンツを除き無料で利用できる。
うちのテレビはちょっと古いVictor製だけど、Tナビ対応なので試してみました。
PCでの動画視聴もGyaOを筆頭にすっかり定着してきたようですね。
» ネットユーザーの3割が動画配信を活用--人気上位は「GyaO」と「Yahoo!動画」
テレビの座をPCに奪われまいと、電器メーカーも必死のようです。
» 電器メーカーなど6社、ネット接続デジタルTV向けのポータルを提供する新会社設立
しかし、米国では別次元の競争が始まっています。音楽配信で成功したAppleのiTMSですが、人気TV番組を多数集め、有名な番組は放送直後から購入可能になっています。
そんな中、ハリウッドもとうとうDVDビジネスからネット配信へ本格的に舵を切ろうとしているようです。まさに、P2Pで困った音楽業界がCDからネット配信へ舵をきったのと同じように。
しかも、提携相手はビデオ共有サイトGUBAやP2Pで有名なBitTorrent。
» ビデオ共有サイトのGUBA、次はソニー・ピクチャーズと契約
» ワーナー・ブラザース、ビデオ共有サイトGUBAと提携--長編映画の販売を開始
» NBCユニバーサル、かつての仇敵YouTubeと提携
» ビットトレント、複数の独立系映画スタジオと提携
» ビットトレントは「堅気」の商売で成功できるか--ワーナーとの提携で関心集める
動画共有サイトはビジネスモデルで苦慮していますからね。
» 動画共有サイトYouTubeの成功は一時的なもの--米アナリストが指摘
» YouTubeに新たなライバル--映像の投稿で利益が得られるサイトが出現
» Veoh--YouTubeをひとひねり、高画質ビデオ配信で差別化
日本では広告モデルのGyaOがうまくいっているのかも知れませんが、ハードウェアばかり(デジタルTVだのHD DVD、BDだの)言っているうちに、気がつけばiTMSの二の舞で動画配信PFも米国企業に押さえられかねないですね・・・。
» TiVo、新サービス「TiVoCast」を発表--ネットコンテンツをテレビに配信
米国の話ですが、ネットのサイトからTiVoにビデオクリップをダウンロードし、TVで視聴できるようになるらしい。
VideoCastと同じような感じでしょうが、TVで直接見ることができるのはiPodで視聴できるのに比べインパクトがありますね。広告モデルも違和感がなさそう。Appleもそろそろ本当にHDDレコーダとか出したりしないのでしょうか。
ネットの映像をTVで表示するモデルとしては、GyaOもSTBを開発しているらしい。いままではネット用、TV用、携帯用でそれぞれ有料サービスがありましたが、これからはネット、TV、携帯どこでも見ることができる映像配信プラットホーム(無料、広告モデル)が増えそうですね。
昨日、通信・放送の在り方に関する懇談会(ありこん というらしい)が終了したということで、基調講演・特別講演では概ね無難に、「技術革新(フルデジタル化)で通信と放送が別々でなくなった。その連携によって、パイを奪い合うのではなく広げることが重要である。日本は無線(携帯)、光ブロードバンドやその使い方で最先端な環境であるから、標準やコンテンツを世界に発信していくべきだ。」というようなメッセージでした。
わざわざIMCというのをINTEROPとは別に起こすということから、もっとメディアや放送局関連の参加を期待していたけど、実際はINTEROPらしくほぼネット企業の展示でした。IMCの中で一番頑張っていたのがlivedoor&USENのブースで、全体的にINTEROPに比べて少し閑散としてました。
ITvs放送 次世代メディアビジネスの攻防 変わる放送、ネット連携の行方 西 正 日経BP社 2005-10 by G-Tools |
「ITvs放送 次世代メディアビジネスの攻防」読みました。去年の秋の本なのでネタが少し古いけど、特に放送業界の考え等がよく分かり納得できました。大筋はやっぱりねと言う感じけど、細かい事例なんかが面白い。同じことを何度も言っていたり、いちいち図示して書いてあるのはちょっと冗長でした。
最近、関連する記事も多かったので、メモ。
» ディズニーの決断でVOD戦線に大変革の予感
» 「強制的にCMを見せる」技術、フィリップスが発明
» 頑張れNHK!〜民営化問題を考える
» 竹中懇が放送分野を総括,IPマルチキャストの著作権は次回検討
» KDDI,ソフトバンク,NTT東西などがIP放送の業界団体設立,総務相に要望書
» BSと松下、ワンセグのデータ放送と携帯電話の連携実験、春の新ドラマで
» USENが携帯電話向け無料放送に参入--FTTHサービスの名称も変更
やっぱり、着々と他メディアへのカバレッジを広げていますね。TV広告進出は時間の問題ですね。
通信と放送、携帯の融合に関して、米国の「国際コンシューマー・エレクトロニクス・ショー」(CES)で様々な発表がなされているようですね。
あまり驚くような内容ではないし、米国内の話が多いですが、Google、Yahoo!が動画コンテンツを武器に本腰を入れてきたことで、日本での状況も急激に変わるかも知れません。(既存の放送コンテンツをPCに有料配信するだけの通信と放送の融合とか、料金しかメリットのないFMCとか議論している場合じゃないです。)
» グーグル、ビデオオンディマンド・サービスを発表へ
» 【CES2006】Google Earthの展望を語り,「家電業界へのお願い」を伝えたGoogle基調講演
» 【2006 CES Vol.6】公式プログラムの基調講演は大爆笑の中終了──米グーグルのラリー・ペイジ氏が基調講演
» ヤフー、テレビや携帯電話向けの新サービスをまもなく発表へ
» 【CES2006】脱PCに傾倒するYahoo!,基調講演で「Yahoo! Go」を発表
Googleがサービスを次々と展開し、ものすごい株価になっていたりしますが、ちょっと将来を考えると面白いですね。(あくまで想像です)
Webで培った、効果のある広告の自動編成、効果の確認手法、クリエータを巻き込んだ2次コンテンツの作成などを応用して、TVを含む多くのメディアに対する広告ビジネスを行ったら・・・広告主は、流れるかも知れませんね。
さらに、利益配分の仕組みをうまくすることで、現状よりクリエーターの価値が結果で評価されることになり、先進的なクリエーターもあたらしい仕組みに乗るかも知れません。消費者と発信者の境界が曖昧になり、嗜好が多様化した時代には、こういった仕組みの方がうまく回るかも。
まだ、通信と放送の融合=ネットでの番組配信と思っているメディア・広告業界は大丈夫でしょうか?
破壊的イノベーションを繰り返しているGoogleの最終ターゲットはここのような気がします。
Googleは前途洋々たる勝ち馬なんて記事もありますが、Googleが現在のような成長を続けるためには、TV広告をいかに取り込むかという課題があります。
インターネット広告費を主たる収入源にするGoogleが、広告費全体の1/4-1/3をしめるTV広告費に目をつけるのも当然でしょう。
Ad Innovator より
Google DVRの可能性? (解説)
ZDNetのGarett Rogers氏は、GoogleTV.comやGoogleHDTV.netなどのドメインをGoogleがすでに押さえていることから、GoogleがDVRを出し、それによるTV広告の可能性について述べている。ユーザーがログインして、過去の視聴パターンや検索内容、メールの内容などから、番組内に挿入するTVCMをコンテクストにあわせるというもの。Google:TVスポットCMの売買を考慮中 (解説)
Google CEO Eric Shumidt氏は、最近のインタビューで難しいと前置きしておきながらも、プロジェクトリストの一つとしてTVスポットCMの売買を検討していることを認めた。TV局にとっては、TVCMをコモディティ化することになる可能性があるため、受け入れらないところが多く、始めるとしても小さなCMのあまり入っていないネットワークになるだろう、と予想されている。
Google Videoの次の手として、どのようにTV広告ビジネスに参入してくるか、非常に興味深いです。
通信と放送の融合っていっても、ユーザに利便性のある新規サービスを提供するというより、いかに既存のTV広告ビジネスモデルを切り崩してそこに食い込むかということをみんな考えているだけだろうし・・・。
特にTV-CMの費用対効果が疑問視されてきている米国で、先進的な広告主を中心に一気に変化が起こる可能性がありますね。
まあ、だからこそ危機感を感じている日本の放送局も広告代理店も既存の利権にこだわろうとし、ネット企業が強硬手段に出るしかなくなったりしているわけでしょうが。
テレビ局によるVOD配信の動きが相次いでいますね。
いわゆるライブドア効果でしょうか?
フジテレビ、テレビ番組を有料配信する「フジテレビ On Demand」
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/10317.html
日本テレビ、自社番組のVOD配信サービス開始を検討
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/10312.html