マルチコプターのドローンも面白いですが、Edwin Van Ruymbeke氏が考案・開発したBionic Birdも面白そう。
重量10g以下、1.2ワットモーター搭載で本物の鳥のように飛行し、スマートフォンで直感的に操作できるそう(接続はBluetoothで100mの範囲)。6分から7.5分飛行でき、卵型のポータブル充電器で10回充電可能。
Indiogogoで資金調達して、CES2015にも出展していたそう。
先進技術の最近のブログ記事
東京大学の川原圭博准教授らは、昨年「Instant inkjet circuits: lab-based inkjet printing to support rapid prototyping of UbiComp devices」という論文でACM International Joint Conference on Pervasive and Ubiquitous Computing (UbiComp 2013)においてBest Paper Awardを受賞したそうです。
12/27 21:00-の金曜ロードショーは「風の谷のナウシカ」放送ですね。
ナウシカが乗っている独り乗り飛行機「メーヴェ」は印象的な空想上の乗り物ですが、その「メーヴェ」を実現してしまおうとしている「個人的に飛行装置を作ってみるプロジェクト」が「OpenSky」。「ポストペット」の開発者でもあるメディアアーティスト・八谷和彦氏が2003年より開始したプロジェクトで、機体の基本設計、実験機の制作、低高度の試験飛行を経て、2013年にはジェットエンジンを搭載してのジャンプ飛行まで実現してしまっています。
日本科学未来館で開催中のデジタルコンテンツEXPO2013に10/24に行ってきました。Innovative Technologies2013採択技術の展示やプレゼン、面白いステージやセミナーなどかなり面白かったです。
3-Sweep: Extracting Editable Objects from a Single Photoという動画で紹介されている3-Sweepという技術がすごいですね。写真上の底面を指定して高さ方向に引っ張る操作だけで、画像解析して円柱状のテクスチャ付き3Dモデルを作ってしまい、写真上で物体を消去した上でレンダリングして、自由に回転、拡大縮小、コピーなどができるというもの。ある程度線対称を仮定しているのかな。操作を繰り返すことで蛇口や望遠鏡のようなある程度複雑な3Dモデルも作成できるみたい。どんな形でも作れる訳じゃなさそうですが。
6/2に行ってきたNHK技研公開2013。技術的な展示が多いのに結構な人でにぎわっていました。
2016年の実用化試験放送を目指して、8Kのスーパーハイビジョン(SHV)関連の展示が目立ちましたね。スーパーハイビジョンはフルハイビジョンの16倍の高精細画像(7,680×4,320)と22.2ch音声による次世代映像システム。2年前より着実に進化しています。
写真はNHK技研のキャラクター、ラボちゃんと新ラボちゃん。
Project Glassと言われていたGoogle GlassのHPが公開され、Google Glassを先行購入できるキャンペーンを実施している。#ifihadglassというハッシュタグでTwitterかGoogle+にGoogle Glassの使い方を投稿して当選すればExplorer Editionを1500ドルで購入できるそう。残念ながら米国在住者のみ対象。
横浜国立大学の庄司道彦氏が株式会社異次元を設立し、バーチャルヒューマノイドの個人向け開発キットを発売するそうです。
バーチャルヒューマノイドは同氏がNTTドコモ研究所時代(〜2006)にベースを開発し、横浜国立大学ベンチャー・ビジネス・ラボラトリーでJST(科学技術振興機構)の「ロボットへの仮想キャラクタ映像合成システムの開発」の委託を受けて開発されたAR(拡張現実)を利用した変身ロボット。
電子ペーパーのタブレットを机の上に何枚も並べて、デスクトップのマルチウィンドウのように使う、しかも重ねる事で情報をコピーしたりって、ありそうでなかったですね。
クイーンズ大学ヒューマンメディアラボがインテルやPlastic Logicが共同で開発している「PaperTab」です。コードとか
Japan Robot Week 2012で開催されているNEDO国際ロボットフォーラム。
ロボットってまだまだ未来の話かと思っていたら、かなり状況が変わっているのですね。ロボットのソフトウェアがオープンソースコミュニティで開発され、それらのナレッジを使ってちょっと勉強すればかなり複雑な自律行動をするロボットを作ったりできるようになってたり。東大でのロボット自身が周りの認識しながら地図を生成し、エレベータや家電の操作を覚えたりして、違う階の電子レンジでお弁当を温めることを頼んだりなんて事例が紹介されていました。
米国Aerofex社が地上から浮上して走行するホバーバイクのプロトタイプ「Tandem Duct Aerial Vehicle」を開発しました。2つのプロペラで浮いて普通のバイクのように自然な体重移動で操縦できるようです。って簡単に言っても安定させて安全に乗れるようにするのが難しかったのですが、それを実現する技術を見いだしたようです。
まだ最高時速は48kmとか。動画に音は収録されていませんが音もすごそうです。でも、映画スターウォーズのスピーダーバイクの実現に向けた第一歩になるかも。
風力発電、太陽光発電など再生可能エネルギーが注目されつつもそこに頼れないのは発電量が自然の状況で大きく変動するため。消費とのバランスを取るためには蓄電が不可欠になりますが、そこにコストがかかりすぎるのが問題でした。
上の図は米国ESA(Electricity Storage Association)による蓄電技術の比較。
電気自動車のバッテリーを使うという話もありましたが、リチウムイオン充電池では、蓄電量も時間も限られてしまいます。大容量の蓄電にはNaS蓄電池が使われているようですが、それでもコストがかなりかかってしまいます。
(ちなみにPSHは揚水発電)
GoogleのProject Glassが話題になっている中、14年前からEye-TrekなどのHMDを商品化してきたオリンパスが、超小型ウェアラブルディスプレイ試作機MEG4.0を開発したそうです。瞳分割シースルー光学系という瞳孔径の半分程度の幅の棒状光学系で映像を表示するという技術で、視野を遮らず自然にディスプレイの表示を見る事ができるのだとか。
Bluetooth搭載で、スマートフォンなどとワイヤレス接続ができ、方位・加速度センサーも内蔵だそう。簡単にメガネに着脱できたり、小型・軽量(30g以下)、低消費電力、重量バランスの最適化により優れた装用性と長時間使用を実現するとか。
Glassより先に商品化しないのかな?
タッチスクリーンって便利だけど、物理ボタンと違って見ないと押せないし、押したかどうかも分かりにくいという問題があります。押した確認は振動でフィードバックなんてソリューションはありましたが、もっと画期的な技術が発表されました。
米Tactus Technology社が公開したTactile Layer技術では、平坦なタッチスクリーンの一部が必要な時に膨らんで物理ボタンになるようです。動的に物理ボタンを作れ、タッチスクリーンとしても使えるみたいなので、かなり面白そうな技術です。画面が分厚くなることもないとか。製品組み込みは2013年の見込みだそうです。
シャープと半導体エネルギー研究所が酸化物半導体(IGZO)の新技術を共同開発したそうです。これによりモバイル機器向けの液晶ディスプレイの高精細化や低消費電力化、タッチパネルの高性能化の実現が可能、有機ELディスプレイへの適用も可能なのだとか。
写真は新IGZO フレキシブル有機ELディスプレイ 3.4型 QHD (540×960) 326ppi
Kinectのモーション入力も面白いですが、さらにすごいデバイスが。
米国のLeap Motion社が発表した3Dモーション入力装置LEAPは、小さな装置ながら指先などを1/100ミリ単位で捉えることが可能なのだとか。しかも価格は70ドル(約5,600円)。
MacやPC(Windows 7/8)で動作して、SDKキットも提供される。12月〜1月発売予定と少し先ですが予約も可能。日本にも発送できそうです。
1,299ドルの家庭用3DプリンターCubeに続き、なんと499ドルの3Dプリンターが登場したようです。Solidoodle 3D Printerは6インチ(約15.2cm)四方の立体を創り出すことが出来ます。
下記で予約受付中で、84.1ドルで日本にも発送できるみたい。
GoogleよりAR(仮想現実)対応HMD(ヘッドマウントディスプレイ)開発プロジェクトProject Glassの発表がありました。Google+のページでプロトタイプの写真とコンセプト動画が公開されています。
商品化に向けて意見収集したいみたいですね。
米国のベンチャーTerrafugia社が空飛ぶ自動車Transitionの試作機のテストフライトに成功した。ビジネス実現性を示す重要なステップとしている。
JAXA(宇宙航空研究開発機構)は次期X線天文衛星ASTRO-Hに搭載予定のガンマ線観測センサの技術を応用し、ガンマ線を放出する放射性物質の分布を可視化する新しい装置「超広角コンプトンカメラ」を試作、実証試験を実施したそうです。写真はISAS/JAXAが世界にさきがけて開発したSi/CdTeコンプトンカメラの原理実証モデル。
上空36,000kmの静止軌道ステーションと宇宙太陽光発電パネル ©大林組
大林組が宇宙エレベーターの建設構想を発表したそうです。カーボンナノチューブ製のケーブルを使用し、高度96,000 kmに達する宇宙エレベーターを2050年までに実現するとか。
「月面都市2050」構想なんてのもあるしどれだけ本気か分かりませんが、こういう夢って大事ですね。
スマートフォンで防水性能はトイレや流しに落として壊さないようにとニーズが高いですが、後付けでiPhoneなどのスマートフォンを防水化してしまうコーティング技術「Liquipel」を米国Gadget Evolutions社が開発しました。
見た目や性能は変わらないのにナノテクノロジーのコーティングで半永久的な防水を実現するみたい。下記機種の持ち込みコーティングサービスを提供していましたが、現在は反響が大きすぎて受注をストップしている模様。
iPhone 4/4S、3G、3GS、HTC Evo 4G/Evo Shift 4G、HTC MyTouch 4G、HTC Thunderbolt、Motorola Droid X/X2、Samsung Charge
技術的にはこれらの機種やスマートフォンに限定されるものではないと思いますので、今後の発展が面白そうですね。
ソニーがCESで、次世代の自発光ディスプレイ“Crystal LED Display”の55型フルHDディスプレイ試作機を参考出展したそうです。LEDバックライト方式ではなく、RGB各色のとても小さなLEDを並べた(最近多いLEDのカラー電光掲示板やオーロラビジョンをとても細かくした感じ?)もので、フルHDの場合、約600万個ものLEDを使っていることになります。
自発光になるので、高コントラスト、高速動作、広視野角(180度)、広色域、省電力になるそうです。
有機ELは大型化するのが難しい感じでしたが、このCrystal LED Displayは小型化するのが難しい感じで、さらに製造コストも気になるところですが、その表現力を見てみたいですね。
目でコントロールするアーケードゲームを作っていたTobiiがCESでWindows 8操作を披露したそうです。なかなか面白そう。
マイナビニュース: 指よりも効率的、Tobiiが視線によるWindows 8操作を初披露
Tobiiが世界で初めてEye Asteroidsという目だけでコントロールするアーケードゲームを開発したそうです。手を使うこと無く、隕石を目で見つめるだけでレーザーで破壊できるようです。
アイトラッキング技術はこちらで説明してあるように、2つの見えない赤外線照明を照射し瞳孔や角膜の反射パターンから見ているポイントを推定している模様。頭が動いても大丈夫だとか。
以前紹介したMicrosoftによる未来予想図の最新作。そんなに突飛なアイデアはないですが、最近の動向を踏まえて、かなり格好良く作られていますね。
KinectはXbox 360用のセンサーで、コントローラーを使わずに体自体を使ってゲームをプレイできるデバイスです。RGBカメラ、赤外線深度センサーでマーカー無しで3Dキャプチャーやモーションキャプチャーまでできるので、ゲーム以外でも色々利用されています。
PC用のドライバも当初よりユーザの解析によりオープンソースで開発されていましたが、現在ではMicrosoft自身によりWindows用のSDK(β版)も公開されています。
ちょっと面白い活用例をいくつか載せておきます。
NHKスペシャル「あなたの寿命は延ばせる〜発見!長寿遺伝子〜」で紹介されていたサーチュイン遺伝子とかレスベラトロールのメモです。(前回見たけど忘れてしまって、今日再放送されていたのでw)
サーチュイン(Sirtuin、SIRT1)遺伝子は、誰もが持っている老化を遅らせ、寿命を伸ばせる遺伝子。老化の原因となるミトコンドリアが出す活性酸素、免疫細胞の暴走などを食い止める効果を持つという。ただ、普段はこの遺伝子は働いておらず、カロリー制限で飢餓状態になったときに働くのだと言う。しかもカロリー制限し続けないと働かないとか。
この遺伝子を活性化する効果のあるのが赤ワインなどのポリフェノールの一種「レスベラトロール」と呼ばれる物質で、動物実験ではその効果が確認されているそうです。
Light-Field cameraまたはPleoptic cameraはマイクロレンズアレイをセンサーの前に搭載し、光の色、明るさだけでなく方向を(光の場として)記録できるようになっています。それを計算処理することで、あとから任意の部分にピントを合わせたり、すべてにピントを合わせたり、3D写真を生成したりといったことが可能になるそうです。
理化学研究所と富士通が共同で開発中の京速コンピュータ「京(けい)」がISC'11で発表されたTOP500リストで第1位を獲得したそうです。
「京」は現在整備中段階らしいですが、672筐体68,544CPU(8コア)で、LINPACKベンチマークで8.162P(ペタ)FLOPSを達成し、2位から6位を合わせたより速い圧倒的な性能。
「京」は10の16乗を表す日本の単位から来ており、完成時には10PFLOPSを目指しているそうです。5位には東工大のTSUBAME 2.0がランクイン。
学生時代スーパーコンピューターでシミュレーションとかしていた私にとっては性能が競争力に繋がるのが良く分かるのですが、一般には「2位じゃダメなんですか?」とか言われてしまうのでしょうね・・。圧倒的と言っても他の計画が遅れているだけという話もありますが。(なので完成前に勝負に出たとか)
とにかく、おめでとうございます。
今日は運動会の予定でしたが、子供たちのてるてる坊主も効かず梅雨らしい雨。予定が空いたのでNHK技研公開に行ってきました。2007年,2008年に行ったことがあるのですが、それから行ってなかったので3年ぶりですね。
やはりメインはスーパーハイビジョンでしょうか。7,680 × 4,320というハイビジョンの縦横4倍、16倍の画素数と22.2chの音響でものすごい臨場感を生み出します。3年前から着実に進化していますね。2020年の試験放送を目指して研究開発されているようです。
MIT(マサチューセッツ工科大学)のダニエル・ノセラ博士が「1.5リットルの生活廃水で1日分の発電ができる」技術の研究を行っており、Sun Catalytixというベンチャー企業を作って商用化に向けインドの「タタ・グループ」と開発を進めているとか。
夢の発電技術を米大学が研究中、「1.5リットルの生活廃水で1日分の発電ができる」
博士によると、植物の光合成の原理を応用し、コバルトとリン酸塩を用いて、人工の「葉」を作り出した。これを水のなかに浸し、水の分子を分解して、電気を生成するのである。45日間継続的に実験を行った結果、ソーラーパネルを上回る効率で、電気を得ることができたと報告している。植物の光合成の原理を応用って?研究室のHPの説明も理解できないので、分かる人教えてくださいw
ちなみに2008年の同氏の発表は、太陽光発電で得た電力で水を電気分解して、夜間に燃料電池の原料としてとして発電するということで理解できるのですが。
高価な蓄電池の代替ということですが、本当に安くできるのかな?
Celluon evoMouseという開発中の次世代のマウスらしいです。
バーチャルキーボードと同じような仕組みみたいですが、平らな空間で手でジェスチャーするだけでマウスのようにポインタ移動、クリック、ダブルクリック、右クリック、ドラッグなどができるのはもちろん、マルチタッチデバイスのようにスクロール、拡大縮小、回転などもできるようです。面白そうです。
Cornell Computational Synthesis Laboratoryで3Dフードプリンタが開発されているそうです。注射器から押し出し3D形状を作るので、フードインクは現状押し出すことができる練り物状か液体状のもの、加熱すると溶けるものに限られるそうです。サンプルではクッキーの生地など。その他のものも使えるように開発されているとか。
コンピュータ制御され、レシピさえあれば離れた場所でも再現できるので、フード通信もできるかも。キャラクタを描いたりするには良さそうですが、あまり食べたいと思わないなw
今までロボットアームと言えば、指とセンサーで実現されていましたが、人間のように何でもつかむことができるようにするのは至難の業でした。
ジャミング転移という現象を利用した新発想の何でもつかむことができるロボットアームが開発されたそうです。具体的にはコーヒーかすと電気掃除機で作られ、コーヒーかすの入った袋が対象物に密着した後、袋の中の空気を吸い取ることで袋が固くなり対象物に固定され持ち上げることが可能になるそうです。しかもどんな形でも均等に圧力がかかるため、卵のようなデリケートな物体でも割れません。
まさにドラえもんの手ですね。
PLX Devicesが専用ヘッドセットで脳波を読み取り、iPhone/iPod touch/iPadなどの端末へ入力することができる「XWave」を発売するようです。
残念ながら脳波でiPhoneをコントロールできる訳ではなく脳波を可視化したり、瞑想したり、注意力を高めたり、ゲームにつかったり、音楽SNSちっくに使ったりといったアプリで利用できるようです。SDKも提供され、このヘッドセットを使ったアプリが開発できるみたいです。
© JAXA
小惑星探査機「はやぶさ」が7年ぶりに地球に帰還しました。写真は「はやぶさ」の地球ラストショットらしいです(画像ファイルが壊れていたので下の方はカットしてます)。カプセルを放出後、底面にあるカメラを地球に向けようと、180度向きを変えたとか。姿勢制御用のエンジンはすべて故障しており、長距離航行用のイオンエンジンの推進剤を直接噴出して、機体を回転させたらしいです。感動的ですね。
ソニーが極めて柔軟性が高く、曲率半径4mmの細い棒状に巻き取ることが可能な厚さ80μm,精細度121ppiの4.1型有機TFT駆動フルカラー有機ELディスプレイを開発したそうですね。
いままでも柔軟な有機ELディスプレイは試作されていましたが、これほど柔軟なものができるとは驚きです。巻いてコンパクトにできるディスプレイは良いですね。
HPから3Dモデルを作ることができるプリンターが5月に登場するらしいです。
気になるお値段は英国でHP Designjet Color 3D Printer (CQ655A) が14260ポンド(約205万円)、HP Designjet 3D Printer (CQ656A) が11050ポンド(約159万円)みたいです。Color 3Dは最大8色、3Dはアイボリーカラーのみ。
方式は熱溶融樹脂法(FDM: Fused Deposition Modeling)という「ノズルからワックスや合成樹脂を細線状に走査させながら押し出し固化させて面状に積層し立体物を生成する方法」らしいです。同様の商品が普及していけば、中小企業はもちろん、教育機関や個人などが簡単に3Dプロトタイピングできる時代が来るかも知れないですね。
LEDを搭載した遠隔操作できるマイクロヘリコプターを1ピクセルとして、大量のヘリコプター群で空中に3D映像を描こうというプロジェクトがFlyFireです。MIT SENSEable City LaboratoryとARES Labの共同プロジェクトらしいです。
蛍みたいな感じでだれでも思いつきますが、こんなにうまくヘリコプターをコントロールできないだろうと諦めてしまうことに取り組んでいるのがすばらしいです。まだまだ初期コンセプト段階のようですが。
Sketch2Photo: Internet Image Montage
手書きの簡単なスケッチとそのイメージのキーワードを入力するだけで、インターネットから画像を検索し、スケッチに合わせてフィルタリング、切り抜き、色調補正などを行い合成してしまうという驚きの技術が研究発表されています。
サンプルを見るとかなりよく出来ているように見えます。
仕組みは動画で分かりやすく解説されています。
HTV技術実証機/H-IIBロケット試験機打ち上げ ©JAXA
9/12は1992年、毛利衛宇宙飛行士がスペースシャトルで初めて宇宙へ飛び立った日ということで、「宇宙の日」らしいですね。
遅ればせながら、9/11の日本初の宇宙ステーション補給機(H-II Transfer Vehicle: HTV)技術実証機/H-IIBロケット試験機打ち上げ成功おめでとうございます。
国際宇宙ステーション(ISS)に物資を運ぶ手段として、来年のスペースシャトル退役後の代替として唯一船外用物資や大型の実験装置が搬送可能なHTVが期待されているそうですね。
H-IIBロケットはH-IIAロケットの技術を活かして、H-IIAでは1基だった第1段液体ロケットエンジン(LE-7A)を2基搭載し、標準型で2本だった固体ロケットブースター(SRB-A)を4本装備することで推進力の向上を低コストで実現している。また、HTVは無人なので、全自動でISSに接近・相対停止できる機能(安全のため、地上あるいはISSからの人間による指示は必要)を実現しているそうです。
SixthSenseはMITで開発されている拡張現実デバイスだそうです。ポータブルプロジェクターとカメラでジェスチャーを読み取って操作し、現実に情報を付加したり写真を撮ったり電話したり。
まだプロトタイプで見かけは・・・ですが、電脳メガネでなくプロジェクターで投影するというのもありですね。
今までグローブでの触覚フィードバックや非常に雑な風力でのフィードバックは見たことがあるのですが、この空中超音波触覚ディスプレイはカメラで手の位置を確認しながら超音波のフォーカスを調整する事で精密で不要なブレのないフィードバックを実現しているようです。3Dモデルの表面を素手で触れている感触を味わえるとか。
様々なバーチャルインタフェースに応用できそうです。
Googleが米国で波で発電・冷却する水上データセンターの特許を出願していたそうです。波力発電と水冷で電力と熱の問題を一挙に解決した上、トラヒック需要に応じてオンデマンドで移動できるデータセンターになります。
Water-Based Data Center by Google Inc.
engadget Japanese: Google、波で発電・冷却する水上データセンターの特許を出願
イベントや戦争にトラフィックの匂いを嗅ぎつけて漂い集まってくるフロートサーバ群は実に心ときめくイメージです。
波力発電Pelamis wave energy converterはこんなのらしいです。
ワシントン大学の学生による写真を利用してビデオの画質改善・編集などを行うことができるシステムだそうです。ハイビジョンカメラで動画の画質は劇的に改善しているとはいえ写真の画質とは格差があるので、こういう技術が手軽に使えるようになるといいですね。
Using Photographs to Enhance Videos of a Static Scene from pro on Vimeo.
マルチタッチ技術とホログラフィー技術を組み合わせたマイノリティレポート風のObscura VisionAire Interfaceです。
以前もこんなのがありましたが。
操作に疲れそうで、実用性は今一かもしれませんが、見た目は面白いですね。Obscura Digital社のHP上の動画も面白い。
昨年披露されたシスコの新テレプレゼンスシステムのコンセプトデモです。離れた場所にいる人が同じ場所にいるかのように講演しています。
どういう仕組みだろうと思っていたら、
去年に引き続き、NHK技研公開2008に行ってきました。
さすがに1年では出展内容にあまり変わりはないですね。
ハイビジョンの16倍の画素数スーパーハイビジョン(3300万画素)と22.2chマルチチャンネル音響システムでのシアターは去年もありましたが、今年は日本遺産という新たなコンテンツで美しい北海道の映像を臨場感たっぷりに映していました。
また、スーパーハイビジョン+22.2chを家庭で視聴するイメージの展示もありました。表示側の問題でパネルを4枚使っていましたが、やはりすごい美しさですね。別展示の符号化伝送システムを使った映像だそうです。
また、(たぶん)新しいものとしては、3枚の有機膜を重ねて小型化を目指す単版カラー撮像デバイス、BBCとの共同研究のDirac映像符号化システム、ロボットのカメラが協調して自動的に最適な画角で撮影する協調撮影ロボット、ブルースクリーンではない特別な素材の部分にCGを合成しカメラの動きに会わせて高精度にCGを合成する高精度リアルタイム映像合成などの展示が有りました。
TVサービス関連では、話題?のアーカイブズオンデマンドサービス関連は展示はなかったですが、Javaプログラムを放送波に載せて送ることで受信側でコンテンツを嗜好に会わせて変換するAdapTV, 番組に関連する情報をメタデータを使って自動検索してリモコン選択だけで掘り下げていけるCurioViewなどの展示がありました。
技研公開2008は5/25(日)までです。
LM3LABSという会社がCatchyooという面白いインタラクティブソリューションを提供しています。
インタラクティブホログラフィー映像
Interactive Real Size Hologram from Nicolas Loeillot on Vimeo.
SF映画のようですね。ガラス面にプロジェクターで投影しているだけっぽいですが、タッチせずに手の動きで操作できかなり面白そうです。
CeBIT2008でのT-Onlineの展示らしいです。流行のマルチタッチですが、確かにマイノリティレポート風ですね。
マイクロソフトが研究している自動伴奏ソフトMySongです。
歌声メロディに自動的にコードを選んでピアノ伴奏を付与してくれます。悲喜やジャズなどのパラメータでコード進行を変更したりもできるようです。
作曲支援ツールとして面白いですね。
ガンダム00で知名度が上がったかもしれない宇宙太陽光発電所(SPS)ですが、こんな話があるのですね。
「宇宙で太陽発電、衛星からビームで送る」実験、パラオが関心
予算総額1兆円超、米国防総省が宇宙太陽光発電所の開発計画案を公表
資源の問題だけでなく、地球温暖化が深刻な問題となっているだけにこういった取り組みが加速して欲しいものです。CO2から液体燃料を作るなんて研究もあるのですね。
プロジェクターも小型化が進み、携帯電話にも搭載される時代ですが、台湾のOculon Optoelectronic社より非常に小型で廉価なLEDプロジェクターが発表されました。
Hikari Pro920 (299ドル) 最大サイズ15インチ、640x480、10-15ルーメン、86x85x44mm
Hikari Pro1440 (399ドル) 最大サイズ20インチ、800x600、25ルーメン、82x77x45mm
ビデオ入力(コンポジット端子)の他、miniSDカードのMPEG4ファイルを再生できる。また、Hikari Pro1440はVGA(D-Sub端子)も持っています。
» WIRED VISION: 手ごろな価格のポケット・プロジェクター
ホームページ上の下記の図の不自然さはわざとですかね。
MicrosoftとNASAはPhotosynth技術を利用したスペースシャトル3Dツアーを公開しました。
残念ながらActiveXコンポーネントが必要でWindows上のIE6, IE7でしか動きません(Parallels上のIEではうまく動きませんでした)が、多くの写真を3D上に配置し好きなアングルで見て回れます。
Photosynthには、自分の写真だけでなく、Flickrからも画像を取り込む機能が備わっており、読み込んだ写真を整理したうえで、位置情報や被写体の特徴、3次元点群データの類似パターン、類似パターンとの差異、写真アングルなどを計測するアルゴリズムを使いながら3Dコラージュを作成するとのこと。多くの写真から自動的にこのような3Dツアーを作ることができるのなら面白いですね。
ソニー木原研究所が開発した1枚の顔写真を3D化し、表情を動かす技術「MotionPortrait」が新会社モーションポートレートで事業化に向けて動きだした。
社長も「ぶったまげた」リアルさ 顔写真を3Dアニメ化する「MotionPortrait」
PSP版「ハルヒ」にも 顔写真を“3D顔アニメ”にするソニー発の技術
何枚かの写真から3Dモデルを作る技術は良くありましたが、1枚の写真や2Dアニメから3Dアニメーションを作れるのはよいですね。下記でデモや映像が見れますが、かなりリアルです。
ゲームやコミュニケーションツールなど色々な用途に使えそうに思います。
デモ1(顔)
デモ2(2Dアニメ)
デモ3(犬)
サンプル映像1
サンプル映像2
PlaceEngineも新会社クウジットで事業化されるのですね。
» ワイヤレス充電パッド「WildCharge」、7月世界デビュー
実用的に充電できるのであれば面白そうですね。
» MIT、無線送電実験に成功――2m先の電球に無線で電力を供給
» 無線給電への期待はよりパワーアップする
さらにこんな実験もなされています。電源や充電不要というのは理想ですが、やはり省エネや人体への影響が気になるところです。
インフルエンザで2日ほどダウンしていました。今年は風邪・ノロ・インフルエンザと当たり年です・・。
インク不要のカラー印刷技術をZink Imagingが開発したそうです。カラーの元は紙に埋め込まれており加熱することで色が出て定着するらしい。動画を見るとかなり実用に近そう。
もちろん紙の補給は必要になりますが、紙だけで良いのでモバイル端末との相性も良さそうですね。
» 手のひらサイズのカラープリンターを実現するインクレスの印刷技術
» 動画
3次元立体映像がついに実現 (GIGAZINEより)
逆ピラミッドの4面に投影しているのかと思いきや、動画を見ると移動に従って見え方が変わるので違うみたいです。どんな仕組みになっているんでしょう?。かなりちゃんと3次元映像に見えています。Cheoptics360 XLが開発。
こんな風に使う事を考えているみたいです。
「苦情・クレーム博覧会」という福井商工会議所が運営するサイトでの「水滴が付いた傘を持って混雑した電車に乗ると服が濡れて他人にも迷惑」というクレームから、福井洋傘が濡れない傘を開発・販売している。
テレビで紹介されていましたが、本当に一振りで乾いた状態になってました。
オーダメイドで30,450円という価格にも関わらず予約待ち状態だとか。
また、苦情・クレームを募って買い取り、企業に売り込むという福井商工会議所の取り組みも面白いですね。
Microsoftが開発した手の動きで映像を操作する仮想操作技術TouchLightです。
まるで「マイノリティリポート」ですね。3つのカメラで立体的に手の動きを把握して、投影される映像を操作できるようです。
EON Realityはこの技術のライセンス供与を受け、自社の映像表示技術にTouchLightを組み込み,インタラクティブな映像表示機能を備える店頭用ディスプレイ,製品デモンストレーション,操作訓練などの実現を目指すそうです。
他にもGoMonkeyとか類似の技術があるみたいで、数年のうちに実用化されそうですね。
ロボットスーツ(パワードスーツ?)と言えば、最近筑波大学のHAL (Hybrid Assistive Limb)がマスコミで注目されていますが、トヨタが開発に乗り出したとか。
自動車製造のためということですが、サイバーダイン、アクティブリンクだけでなく、トヨタも参入となれば一気に開発が加速しそうですね。
様々なSFで登場するように、応用分野も広そうですし、製造用ロボット産業に引き続き、日本の得意分野になるかも。
といいつつ米国でもカリフォルニア大学バークレー校&米国防総省でBLEEX Project (Berkeley Lower Extremity Exoskeleton)というプロジェクトもあったようだけど、どうなっているのでしょうね。
ロボットクリエータの高橋智隆氏で、その代表作「クロイノ」は愛嬌のある外見といい動きをしています。
こんなロボットならほしいな。
テレビでその制作風景を紹介していましたが、木型とドライヤー、掃除機を使ったパーツ作りとか。
ロボガレージでベンチャーとして頑張っておられるようなので、期待したいです。
京商がこのロボガレージと協力し今年6月に15万円でマノイというロボットを発売するそうです。
» ROBO GARAGE: ロボット紹介
» 動画1 動画2 動画3 動画4
» APEC首脳会議、原油高対策を講じることで合意
原油価格高騰で、エネルギー源の多様化などが話題になってますが、 HOTWIREDに代替エネルギーの低コスト化に関して面白い記事があったので紹介。
エジソン社のプロジェクトでは、第1段階として、40の集光器を使った1メガワットの試験施設を建設する。これは2007年春に完成する予定。そして2008年中頃から3〜4年がかりで、最終目標である500メガワットの施設を建設する計画だ。ゆくゆくは約18平方キロの砂漠に、発電容量が最大25キロワットの集光器が2万個並ぶ(イメージ)ことになる。SDG&E社向けの300メガワットのプロジェクトについては、スターリング社は2008年後半から建設に着手し、約2年かけて8平方キロの土地に1万2000個の集光器を設置するという。
両社とも、施設の建設費用や電力の購入価格については明らかにしていないが、コストは従来の石炭やガスと大差がないとしている
砂漠のような広大な土地が必要ですが、太陽発電が低コストで行えれば非常に良いですね。
»スターリングエンジンて何?
風力に原子力を組み合わせることにより、装置をつねに稼動させ、発電能力をほぼ全て引き出せるので、コストも下げられるとミラー氏は説明する。風が強く、かつ市場の電力需要が高いときには、余剰電力を地域の送電網に販売して利益を出せるというおまけも付く。つまり、電気分解による水素生成の従来の方法とは逆に、ミラー氏のシステムでは、電気料金が上昇するに従って、水素の生成コストは下がることになる。ミラー氏とダフィー氏は、オンタリオ州とアルバータ州の過去の電気料金変動のデータを使い、このシステムでの水素の生成コストを1キログラム当たり2ドルと試算した。米エネルギー省は2015年までに水素1キログラム当たりの生成コストを2〜3ドルまで引き下げるとの目標を掲げているが、これをやすやすと達成する数値だ。なお、燃料として、水素1キログラムはガソリン1ガロン[約3.8リットル]に相当すると考えられている。
原子力を使う時点で風力を使う意味がよく分かりませんが、天然ガスでなく水の電気分解で燃料電池のコストが下がれば燃料電池が普及するかも知れませんね。
NTTもその資金力を勝っても負けても問題視される放送業界とかにつぎ込むのじゃなく、エネルギー問題や水問題とかのインフラビジネスに参入したら良いんじゃないだろうか?
(それこそより巨大な利権問題なので難しいし、欧米の介入も必至ですが)
SFに良く出てくるけど、空中に映像を投影ってできないかな。
空中に反射可能な粒子(水蒸気など)を充満させ、レーザを干渉させればできないかな?
などと昔考えたりしていたものですが、実際に空中に映像投影するシステムはすでに実用化
されているようですね。(かなり前に話題になったみたいだけど、知らなかったので。)
» 空中に画像を投影するシステムの製品化を目指す2つの企業
映像:FogScreen Inia video, the new FogScreen Inia with Interactivity Set
こちらは分かりやすい。空気で固定された霧の幕にプロジェクタで映像を投影しているという物。滝に映像を投影するってのはよく見るけど、それと同じ原理ですね。1台あたり11万ドル!?(上記記事より)
IO2 Technology社のHeliodisplay
映像:Interactive Product Advertising, Medical Advertising Simulation,Military Defense Applications
こちらはもっとすごい。空中に拡散した水蒸気(空気?)の層に映像を投影するだけでなく、かざした手で操作まで可能です。 原理は良く分かりませんが、すでに製品販売されているみたいです。ここによると18,600ドルとか。
もっと低価格で高解像度になれば、様々な応用が考えられ、ユーザインタフェースが大きく変わるかも知れませんね。
CNET Japan:宇宙開発競争を変える「Apple IIのような人工衛星」によると、
スタンフォード大学とカリフォルニア科学技術大学サンルイスオビスポ校が開発した「CubeSat」という野心的なプログラムにより、学生や企業でも、実用レベルの人工衛星を組み立てて、これを地球の上空約386〜579メートルに位置する軌道上に打ち上げられるチャンスが生まれている。これらの衛星は、約10cm四方の大きさで重さは約1キロと非常に小型だ。そして、従来の商用衛星に比べて、はるかに少ない費用で組み立てられ、打ち上げることができる。CubeSatのキットは、組み立てと打ち上げにそれぞれわずか4万ドルしかかからない。
なんと400万円強で人工衛星を打ち上げることができるらしい。パーソナルサテライトの時代の到来ですかね。
こうなると、通信、センサなどで色々応用が考えられそうです。
でも、みんなが打ち上げれるようになれば、宇宙はゴミだらけになってしまうかも・・・(今でもスペースデブリが問題になっているのに)