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愛犬と遊んであげて、喜んでくれていると思っていたけど、実は遊び方を間違っていてストレスだったり、独りよがりだったり。犬との遊び方の講習なんてのもあるそう。愛犬が本当はどのように感じているかを知るのは難しい。そんな犬の気持ちを客観的に知るために可視化する装置を開発しているのが株式会社イヌパシーの山口さん。

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山口さんいわく、犬に関する悩みは多数。その悩みを直接解決するまで行かなくても気持ちを知ることがその解決の糸口になる。

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では、どうしたら犬の気持ちが分かるのか?ということで着目したのが心拍。犬の心拍は人間よりも変動が激しく、これを分析すれば気持ちが分かるのではないかと。

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自らの愛犬アカネ君の心拍を測定してその気分を分析。リラックスしている、集中している、喜んでいるなどが分かるようになってきたそう。


緊張している状態(赤)から触ってリラックスする様子(青)


話しかけたら集中する様子(ピンク)

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どうやって犬の毛皮の上から心拍を測っているかというと、詳しくは秘密だそうですが、簡単に言うと体内音のセンサーを使って心音を抽出しているそう。これが実現できるまで人用の心拍計を使って試行錯誤したりしたそうですが、現在は簡単に装着するだけで測定可能で、犬の服の上からでも測定できるそう。

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まだ試作品なので硬い素材を使っていますが、製品化の際には柔軟性のある素材を使うことで、小さな犬にも対応できるようにしたいとおっしゃっていました。バッテリーの持ちも、常時光るのでなく通常はセンシングのみ行うことで、8時間ほどもつようにしたいとか。

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なでると喜ぶ様子(虹色)

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ユーザテストも概ね好評。犬種の違いに依存するかどうかはっきり言えるほどデータが取れている状況じゃないそうですが、感触としてはそれほど依存しないとか。

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犬の気持ちを可視化することで、犬とユーザーの遊びの好みを知ったりもできる。
さらに、心拍のセンシングやその他のセンサーの組み合わせで将来的には犬の健康状態を知ったり、熱中症対策できたりするかもと可能性は広がります。

犬語を翻訳するとか脳波とかよく分からない根拠に基づくのでなく、相関のありそうな心拍から気持ちを推定しているのは好感が持てました。犬にも個性があるし、人みたいに喋ったり顔で表現したりできないので、こういうセンサーで気持ちを知ったり、健康管理できたりするサービスというのはかなりニーズがあるように思います。光の色で知らせるというのも面白いですね。

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実はInterspeciesということで種をまたぐコミュニケーション全般をビジネスとして考えられているそうで、成功したら犬以外への展開もあるかも。猫は残念ながら山口さんが猫アレルギーのため開発が困難なのだそうです。

Inupathyは11月半ばにはIndiegogoでクラウドファウンディングするそうなので、興味ある方はぜひ応援して下さい。

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