DSC_4083
「楽しい眠り」に特化したブランド「眠り製作所」をご存知でしょうか?
群馬県高崎市にある株式会社プレジールが作るブランドで、「楽しい眠り」を追求し、写真のような抱かれ枕など機能性・素材にこだわったユニークな枕等を販売しています。スポーツ選手や著名人にも愛用者が多いそうです。(枕については後半に書きます)
その眠り製作所が、富岡製糸場の世界遺産登録を受け、厳しい富岡シルク生産業を応援したいと立ち上がり、丸三綿業などと協力して富岡シルクブランドのシルク製品の販売を開始しました。
今回の群馬県の旅はこの株式会社プレジールさんがシルク製品のすばらしさを知って欲しいと招待頂いたもので、旅費を提供していただいたほか、社長の登坂さん自ら1日案内していただきました。


DSC_4157
その目玉商品「シルクフィル掛け布団ハーフ」の製造工程を丸三綿業さんの工場で見学させていただきました。(写真は綿入れが終わった段階で完成品ではないです)
DSC_4109
シルクわたは軽く柔らかく、保温性、吸湿性、放湿性に優れるそうで、シルクわたを使った布団は、眠りの追求には外せない逸品。
DSC_4099
シルクわたとしては従来、真綿(まわた)(写真左)がありました。真綿は繭をアルカリ水で煮て柔らかくし、30cm角に手で広げて乾燥させて製造する。布団に使うときはこれを何重にも重ねるそう。製造工程がすべて手作業になってしまうため、どうしても高価になってしまう課題がありました。
丸三綿業は(独)農業生物資源研究所と「シルクフィル」(写真右)というシルクわたの製造方法を開発。製造工程は機械化可能で製造コストが2/3〜1/2になるそう。
DSC_4103
シルクフィルはかさだかで軽く、水洗いができるという特長があるそうです。
写真は富澤社長。
シルクフィルに触ってみましたが、とてもすべすべで肌触りが良く、気持ち良いですね。
DSC_4120
もちろん特許技術で、このような賞も得ているそうです。
富岡シルクの技術革新は、今でも行われているのですね。
DSC_4167
大量の繭から一斉に繭糸を引き出し、ぬれた状態のまま大枠に巻き取り、糸を精錬することでセリシンを取り除き、フィブロイン繊維だけにします。
DSC_4162
繊維をほぐし綿状にするために引き延ばします。
DSC_4165
DSC_4181
さらに広げて巻き取ります。
DSC_4113
布団にするときはこれを布団の形に敷き詰めていきます。
DSC_4128
DSC_4129
DSC_4132
DSC_4140
DSC00032
ハーフの場合、シルクフィル350gを使うそうです。繭玉1000個分です。
DSC_4147
DSC_4148
DSC00036
丸めて
DSC00038
こんなにコンパクトになるんだと思っていたら、
DSC_4151
広げて布団への綿入れ完了。手品のようでした。
シルクフィルの布団、使ってみたいですね。
安くなったといっても結構良いお値段。高岡シルクというブランドの通り、高岡で生産された高品質シルクのみを使っているというのもあります。富岡シルク製品の需要が高まり、更なる技術革新や養蚕家の増加などで大量に生産できるようになれば価格も下がるのでしょうね。
興味ある方、富岡シルクを応援したい方は眠り製作所のオンラインショップへ。
DSC_4064
さて、眠り製作所の枕に付いても紹介しておきます。
まずは抱かれ枕。
DSC_4079
頭の部分と腕の部分に別々に綿が入っているそうで、両肩まで包み込むように首や肩を支えることで、頭や首、肩や腕に負担をかけないそう。
DSC_4077
横向きのときは頭の重さが直接腕に伝わらず、抱き枕をしているような感じで寝ることができるとか。なかなか考えられた形状らしいです。使ってみたいな。
DSC_4074
寝相の悪い子供などにも良さそうですねw
赤ちゃんのオムツ替えや授乳などに便利というユーザさんもいるそう。
DSC_4063
こちらは子供用かな。
DSC_4066
こちらは高さ調節枕
DSC_4072
横のポンプで高さ調節が可能で、首の形を整えて支えることができます。
これらの枕も眠り製作所のオンラインショップで。
私は結構どこでもすぐに寝ることができるし、だいたい起きたい時間に起きれ、眠りに関してあまり悩みはないのですが、妻はなかなか寝付けなかったり、子供は睡眠時間がかなり変動したり寝相が悪かったり。人生の約1/3を占める眠りを良くするのは重要ですね。
株式会社プレジール、丸三綿業の皆さん、参加ブロガーの皆さん、ありがとうございました。
群馬での体験記はまだ続きます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です