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リコーイメージング アンバサダープログラムのPENTAX K-3タッチ&トライブロガーミーティングでお聞きしたK-3の新機能やデザイン等に対するこだわりについて。大きな特長については以前記載しましたので、その他補足や細かな改善点などについて書きたいと思います。


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新開発のローパスセレクターは手ぶれ補正機構(SR)を使っているというのは前回記載しましたが、ローパスセレクターと手ぶれ補正の併用のために手ぶれ補正専用のサーボコントローラーを新搭載しているのだとか。SRは写真のコイルで発生した磁力でセンサーを浮かして微妙な駆動をしているそうですが、今回磁力をアップかつ高性能ジャイロセンサーで、0.5段分手ぶれ補正能力を強化し、約3.5段分まで向上したそう。
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オートホワイトバランスは、RICOH GR, GXRなどに搭載されているマルチパターンオートホワイトバランスを追加。細かく分割して領域毎に最適なホワイトバランスを設定することでミックス光源などでも不自然さを軽減するそう。
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以前から防塵・防滴が大きな特長ですが、今回もボタン等が増え穴が多くなっているのですが、92点にも及ぶ徹底したシーリングで防塵防滴を実現。寒さ、暑さも人間が行けるところなら問題なく動作するそう。
マグネシウム外装も従来無かった背面まで採用し、より堅牢生を増しているそう。
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ファインダーの明るさを約15%アップするのにマット面を変えれば簡単だがピントが合わせにくくなるなどの弊害があるため、マット面でなく反射面に新コートを採用することで反射率をアップしたそう。
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スマートフォン連携はオプションのFLUCARD FOR PENTAXを使うことで実現するそう。専用カードなのに画像の閲覧・転送だけでなく、ライブビュー表示やコントロール、AF、シャッターまでやってしまうのはすごいですね。
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FLUCARDはまだ発売前で試作品の動作を見せていただきましたが、すこしラグがあるもののタブレットでライブビューやシャッターができていました。
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各種設定値もタブレットで変更可能です。
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動画もこれだけ色々、強化されているそう。4Kインターバル動画にも対応しており、エフェクト(HDRなどインターバル間隔内でかけられるもの)をかけることも可能とか。
AFが気になりますね。動画もぜひ試してみたいと思います。
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クリエイティブ機能も強化され、HDRでRAW保存ができ、設定値を変えて何度でも本体内で現像出来るようになったり、多重露出が2000コマまで可能になり、比較明を使った星空のインターバル合成などが簡単にできるようになったとか。
お借りしている間に星空を撮影できる機会があると良いな。
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デザインはK-5と似た外観にするために、様々な微妙な調整を行っているそう。
スーパーインポーズユニットが大型化したのはペンタ部を前に出しているが、光学プリズムの形状をヒントにロゴの周りを面取りして出っ張り感を軽減してよりシャープな印象にしたそう。
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マグネシウムでシャープな形を出すのは難しく丸みがある方が作りやすい。K-7のときは初めてなので妥協したが、今回はチャレンジしたのだとか。
成形を繰り返すと金型が劣化していき、シルバー塗装だとより目立つので、シルバーモデルは限定数最初に生産。
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グリップも3D-CADでデザインするものの実際に触らないと感触が分からない。
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そこで3Dデータを削り出す三次元加工機を使って削り出して検証するそう。3Dプリンターではまだデザイン検証用の精度が足らないのだとか。
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まずはグリップ部分だけを削り出して、インダストリアルクレイ(粘土)を盛って微調整。
実際に確認しながら操作部の位置決めなどを繰り返すそう。
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今度は全体を削り出し確認。色は削ったところが分かりやすいように全体に塗っているのだとか。電子ダイヤルの位置を鋸で切って貼り直したりなんて修正も。
グリップの深さはK-5よりも深く引っ込めており、手が大きめの人でも持ちやすいグリップにしたそう。
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AFのポイント数が増えたため、十字キーを斜めに押せるようにして、8方向の移動を可能にしたのだとか。
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ISO、露出補正ボタンは少し傾けて押しやすくしたそう。
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電源レバーの感触もソフトにするために3Dプリンタで色々試作して検討。
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モードダイヤルのロックボタンがあった方が良い、ない方が良いのどちらでも対応できるように、レバーを移動したらロックボタンが引っ込むなんてギミックも面白いですね。
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縦位置グリップのホールド性も向上しているそう。
あまりにもこだわりが強く、広報&デザイナーさんによる60分の予定のプレゼンが90分も熱弁。とても興味深かったです。本当に言われないと気付かないようなこだわりが満載ですね。
リコーイメージング、AMN、アンバサダーブロガーの皆様、ありがとうございました。
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完全に蛇足ですが、会場となったリコーイメージングスクエア新宿にあったRICOH THETA。1回のシャッターで360°撮影できます。iPhoneから撮影も可能。これも面白そうですね。
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RICOH GRの全世界5000台限定パッケージ「GR Limited Edition」。

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