QBZvGuXR2nRD64NM.medium.jpeg

iFixit Blogが分解したThunderboltケーブルの中身
最近外付けハードディスクドライブがUSB3.0対応とか、iMac, MacBook ProがThunderbolt対応だとか、Sonyの新VAIO ZがLight Peak対応のUSB3.0搭載とか、ThunderboltはLight Peakは同じ、いや光ファイバーだとか、何が何だか?の状態だったので、ちょっと調べてみました。
あまりまとまった情報が無かったので、間違っているかも知れません。指摘して頂ければうれしいです。


USB3.0
USB3.0は純粋にUSB2.0の発展形で最大速度が約10倍(480Mbps→5Gbps)になっています。通信も全二重通信が可能になっています。信号ケーブルも2本から6本に増加。バスパワーは500mAから900mAに。
ブロードキャスト方式からユニキャスト方式になったので機器が増えても処理速度の低下が抑えられるそう。
コネクタはUSB2.0と後方互換があり、コネクタ形状も後方互換を意識した3種類の形状(Standard-A, Standard-B, Micro-B)をしているそうです。
Light Peak
Intelが提唱した次世代伝送規格。データ伝送路としての規格で物理層として機能するので、USB, Ethernet, DisplayPort, IEEE1394, HDMIなどのプロトコルを載せることが可能。1本の光ファイバーでこれらをまとめてしまおうというものでUSB3.0と競合する(というか排他的な)ものではないみたいです。
伝送速度は10Gbps(将来的にはもっと高速化)、伝送距離は最大100mとか。最大10Wの給電能力がある。デイジーチェーンにも対応。
光送受信モジュールは基幹通信用のモジュールより小さくコストを抑えている。精密な光軸合わせが不要なためにコストを削減できるそう。
20101115_cs02.jpg

日経エレクトロニクス2011年11月15日号 Light Peakは光るのか
VAIO ZがLight Peak対応のUSB3.0を搭載するというのは、コネクタ/プロトコルがUSB3.0で伝送ケーブルが光伝送(Light Peak)のものを搭載するということですね。
(追記)
vaiozlightpeak.jpg

VAIO ZのLight Peak対応ケーブル(出典:日経パソコン
Thunderbolt
Light Peakを共同開発したAppleが光ファイバーでなく銅線を使ったケーブルを開発したもの?光ファイバーを使わずコストを抑え、折れに強く給電しやすくした模様。
mini DisplayPortのコネクタを使っている。
最初の分解写真のようにケーブル内に複数のチップを搭載しており、結構高価になっているみたいです。
なんだか色々な製品が出てきそうですが、どうなって行くのでしょうね。
Thunderboltはコストメリットを出せるのか?
HDMIがAV家電のケーブル接続をかなり簡単にしたように、Light Peakが今までのPC周辺機器/デジタル家電のケーブルを置き換えて行くのか?その場合の上位プロトコル/コネクタはUSB3.0?DisplayPort?
既存のUSB3.0やeSATA、IEEE1394は苦しくなる(orすでに苦しい)と思いますが、速度が必要で無いところにはUSB2.0は残るのでしょうね。
ケーブル一本で有線の高速通信ができるようになるのは良いので、早く収束して欲しいですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です