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本日発表のSONYの新しいレンズ交換式ミラーレスデジタル一眼 α NEX-5/3をソニー本社で触ってきました(モノフェローズ向けのイベントで)。私はマイクロフォーサーズのDMC-GH1を使っているので、やはりこのソニーのマイクロフォーサーズよりも大きいAPS-Cイメージャー搭載で非常に小型軽量のNEXは気にならない訳はありません。
開発者の方々から開発秘話を話していただいたり、実際にNEX-5を使って撮影してみたりしました。まだ発売前の試作機で画質等の調整は発売前のぎりぎりまで続くとのことで、撮影した写真や動画を掲載することはできませんが、JPGファイルを縮小リサイズしたものを掲載することの許可を頂いたので、いくつか参考で掲載したいと思います。

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Sony Style(ソニースタイル)


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まずは外見から。
金属の質感を強調した従来の一眼とは少し違ったデザインになっています。
プレスリリースを見たときはなんかレンズが大きくてアンバランスな感じを受けましたが、実際触ってみると確かに質感は悪くないです。
何か見たことがある形だなあと思ったら・・10年前のCyberShot DSC-F505Vと似ているかもw
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とくにレンズの質感にはこだわり、アルミ金属外装で高級感があります。
マウント部分がレンズと一体に見えることで薄く見えるような工夫もしてあるとか。
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使いやすさにもこだわり、つまみの大きさや位置などもmm単位で調整し、シャッターの質感もこだわりたいということで、金属の削りだしにしたそう。

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この新αの開発は1年半前から始まったそうです。
当時の事業本部長からこういうの(写真上)できないか?
6月発売もう宣言しちゃったから
などと言う事で、生産を考えると1年ぐらいしかない中で開発したそうです。
どうせ作るなら、世界最小で一眼クオリティを目指せということで、デザインを社内コンペして出てきたのが写真中、それを少し修正した写真下を目指すことに。
短い期間で開発する商品イメージがぶれないように、普通は後で作るカタログや発表文を最初に作ってゴールを共有したんだとか。
APS-Cイメージャー搭載で画質は妥協しない、αレンズとの互換性は維持して、あとはなんでもありでこのコンパクトさを目指す。
言うは易しですが、出来るか分からない目標を最初に決めて、ソニーの技術の総力を結集してそれを実現するというのがソニーらしいですね。
実際、αの開発陣だけでなく、CyberShot部隊と一緒になりカムコーダーの技術もつぎ込んだそうです。


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高密度実装するために、シャッターユニット、イメージャー、駆動ユニットなどをユニットの厚さを揃えて無駄なく詰めるというCyberShotの技術を応用。
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厚みを増さずにチルトをつけるために、本体内にめり込ませたり。
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生産に手間がかかるため、従来高級機や業務機でしか使わなかったマグネシウム外装をNEX-5ではすべて、NEX-3重要部分のみ採用し、コンパクトでも高精度で大きなレンズをマウントできるようにしたそう。
マグネシウム外装は非常に軽かったです。
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このような工夫の積み重ねで、このサイズを実現したそうです。
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これだけコンパクトだと、従来の一眼のような操作キーを配置する場所がないため、新しいUIも考える必要があり、グラフィカルなインターフェースとコントロールホイールと2つのボタンで操作ができるようにしたそうです。
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モードダイヤルは実は最後の方まで付いていたそうですが、パネルですべての操作ができるようにとメニューからコントロールホイールを使って操作するようになっています。
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さらにサイズやとっつきにくさの問題で一眼を使っていなかったコンパクトデジカメユーザーにも使ってもらいたいと、撮っているうちに写真のコツがわかる撮影アドバイス機能なども搭載しています。
AFも位相差センサがないのに一眼レフ並みの速度を出さないといけないということで、コントラストAFでの高速化をするために、互換性/拡張性を考慮したEマウントデータ通信規格の決定したり、ライブビュー時AFでAF時間を短縮するインテリジェントAFなどを搭載したそうです。また、他社に負けたくないという現場の提案でマルチポイントAFも9点から25点に増やしたとか。
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こんなようにして、短い開発期間で最初に作成したカタログと変わらないものを作り上げてしまったらしいです。
次に実際に撮影してみた感想など。
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まずは、APS-Cのイメージャーということで、気になるのは背景のボケ具合ですね。
オートでもすぐに背景のボケ具合をコントロールホイールで調整できるようになっています。実際は絞り優先の絞り値を変えているのですが、そんな専門的なことを知らなくても良くなっています。
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背景をぼかしてみたところ。レンズがあまり明るくなかったのでボケ味は感じにくいですね。単焦点レンズを試してみたかったです(数がなかったので試せませんでした)。
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単焦点レンズを付けるとこんな感じでかなりコンパクトになります。
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もう一つ気になるのが動画。AVCHDのフルHDで撮影できます。動画専用の録画ボタンも付いてます。
撮影ファイルはもらえなかったので、なんとも言いにくいですが、録画中のAFはかなり遅い感じでした。シャッターを押せば強制的にフォーカスしますが、ちょっと行き過ぎたりするので動画としてはいまいちでした。
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感動したのは高速連写。最高約7コマ/秒で連写できます。ピントや露出は1枚目で固定されるので、ピントが変わるようなシーンでは使えないですが、そうでなければ驚きのスピードで高精細な写真が撮影できます、
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シャボン玉を吹いているところを撮影しました。
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撮影した写真はこんな感じで非常に写りも綺麗でした。
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もう一つ驚いたのがスイングパノラマ。カメラを左右、または上下に動かしながら連写することで自動的にパノラマ写真が撮影できます。
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こういうのって合成に時間がかかったりするのかと思いきや、一瞬で処理されてパノラマ写真ができていました。(残念ながらパノラマ写真も持ち出し不可でした。)
さらにファームアップで3Dパノラマに対応するとか。
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HDRも対応しています。
以降はNEX-5で撮影した写真になります。
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ズームレンズ搭載時。
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マウントアダプターを使えば、
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αの多彩なレンズが使えるようになります。
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例えばこんなレンズも。かなりアンバランスですがw
MFアシスト機能もあります。
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ケースなども用意されています。
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もう一つ発表のあったレンズ交換式ビデオカメラのモックもありました。
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発表直後のタイミングで製品の紹介を頂き、とても興味深かったです。
SONY, WillVii, モデル、モノフェローズの皆様、ありがとうございました。

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